社員インタビュー
——これまでの経歴を教えてください。
2000年に中途入社をし、今年で22年目です。大学を出て、最初は車のタイヤを作る工場に入りました。製造業ではあるのですが、その会社で私はタイヤを作る機械のメンテナンスをしていました。将来のことを考え、職に困ったときに自分を助けてくれそうな技術系の道に進みたいと思っていたときに、求人情報に載っていた「ハマ冷機」という会社を知りました。
初めは「冷蔵庫の会社なんだな」という程度の理解だったのですが、技術系の募集をしていることと、修理やメンテナンスの仕事ができそうだということで転職先に選びました。入社後、ある程度のことを覚えるまでには数年かかりましたが、経験を経るにつれて後輩に教えたり、お客様と話をするなど営業的な側面も増えてきました。(※お客様…新千歳空港や百貨店、スーパーマーケットなど)
——主に、どのようなお仕事をされているのでしょうか。
修理の仕事は、基本的には「待ち」なんです。修理の依頼が来なければ仕事がありません。朝出社して、その日に入った修理を担当するというかたちですね。それ以外に、数は多くありませんが定期的なメンテナンスや点検などもあります。
とはいえ、修理の依頼はそれなりに来ます。1日に2~3件といったところでしょうか。修理担当は現在4人いますが、会社に誰かいることのほうが少ないです。
——どのような依頼が来るのでしょうか。
冷凍庫や冷蔵庫の調子が悪い、冷えないというケースが一番多いです。マニュアル通りに確認をしてもうまくいかないときに連絡がきますので、我々が車で駆けつけます。現場に着いたら不具合の状況を把握し、その場でなんとかしなくてはなりません。冷凍庫・冷蔵庫のメーカーもパナソニック、三菱、日立と様々な種類があってどれも同じではないですし、もし不具合に対する自分の診断を間違えてしまうと、何をやっても直りません。
——「診断」をされるとは、冷蔵庫のお医者さんみたいですね。
診断力と経験、そしてひらめきも必要なときがあります。症状を見てパッと「あれが原因かな」って思いついて、そこから詰将棋みたいに原因を探していくような感じですね。「やっぱり間違いなかったな」って修理を終えられると、とても気持ちがいいですね。逆にどうしてもその場では原因がわからないケースもあります。以前は「もしかしたら違うのかも」と、モヤモヤと迷いながら1日作業を続けたこともありました。
そういうひらめきや勘が働くかどうか。その感覚はやっぱり簡単には育たないのだと思います。5年ぐらいはかかるでしょうか。でも社員みんながそういう経験をどんどんしていくことで、ハズレを減らしていくことができるんです。冷蔵庫修理の仕事として真価が発揮されるのは、100件中の2~3件ぐらいしかないような、そういう瞬間です。それを解決するために、日頃からつねに現場を回って鍛えている感じですね。
——仕事のやりがいは、どんなときに感じますか?
修理を終えて、お客様に「どうもありがとう」って言ってもらえたときですね。その言葉をいただけたら100点です。修理に呼ばれて行って直して、その際に「実はあと1台、冷蔵庫がほしいんだよ」と、営業売上につなげられたときにはさらに喜びです。
——「ハマ冷機」の社風や雰囲気を教えてください。
何にでも手を出して仕事を広げるという感じではなく、お得意様をとても大事にする会社だと思いますね。お客様との人間関係や絆みたいなものが強いと感じます。
社内の雰囲気もいいですよ。同僚とはいつも顔を合わせていて、友達みたいな感じです。私も20年務めていますが、人の出入りがそれほどないから、周りとはほぼ20年来の付き合いになっています。家族よりも一緒にいる時間が長いですよね。
——どういう人が、この仕事に合っていると思いますか?
何にでも好奇心を持っている人ですね。機械の壊れ方を見て「たぶんこれかな」って考えて、確かめてみる。そういうところにワクワク感を持てたり、ある種マニアックになれる要素は必要だと思います。
——仕事以外での、趣味や好きなものはありますか?
昔からバイクが好きです。いまは小型の原チャリを改造して、エンジンをいじって乗っています。バイク好き、しかも音が好きなんですよね。音フェチは間違いないです(笑)。機械の修理をしているときも、音で不具合がわかることもありますよ。街なかでもついつい機械音が気になってしまうこともあります。
——竹内さんにとって冷凍庫や冷蔵庫はどんな存在ですか?
「こいつら、面倒見てやらないとだめなんだな」っていう感じ…ですかね(笑)。
——今後の展望は?
後輩が育ってくれればいいですね。私がどうなりたいっていうのは、そんなに考えていません。できればずっと機械をいじっていたいです。